プログラミング・Webデザイン初心者が挫折する ありがちな間違い5選
制作担当 主任の「ドルフィン・イルカ」です。
最近、塩辛にハマっています。
Twitterやブログなどを見ていると、プログラミングを学ぶ人が増えてきたなっていう印象です。私も独学でWebに関するプログラミングを学びましたが、4~5年前はYoutubeの動画教材や解説してくれるブログサイト、 プログラミングスクールなどは少なかったイメージです。本当学びやすい環境になってきたなと感じています。
しかし、色んな情報があるのがいい反面、勘違いや実際のギャップによって挫折する人もいるのではないかと思ってます。 (選択肢はたくさんあると迷ってしまいますし。)
そこで、今回はこれからプログラミングを学習したい人や、現在学習中の人に向けて、実際に独学でプログラミングを学び、当社でWeb制作をしている私の目線から見た、『初心者にありがちな勘違いや間違い』をお伝えしたいと思います。
この記事を読んだ後、「がんばるぞ!」と奮起する人、「やっぱり、私には無理だ。」と挫折する人がいるかもしれません…。
初心の頃ほど、夢見がちですが、しっかり現実突きつけていきたいと思います!!
目次
1. すべて暗記しようとしている
「プログラミングって色んな英語や数字があって、暗記するの大変そう…だけど、全部覚えないと!」
「タグの意味を暗記してから何も見ないで、コーディングしていこう!」
と思っている人は今すぐ、暗記するのをやめてください!
「プログラミング=暗記」ではありません。ネット上にあるスニペットやサンプルを参考にしたって大丈夫です。
(スニペットは再利用可能なソースコードのことです。)
仮に私が学生で、数学のテストが1ヶ月後にあるとしたら、きっと公式を丸暗記するでしょう!
でも、中学、高校で習ったはずの方程式とか微分積分とかって社会人になってから覚えている人ってどれくらいいるでしょうか?
ちなみに、私は数学アレルギーなので思い出すことは困難です…。
社会人にはテストはないですし、単位も付きません。
実際に必要な力は、『調べる力』『応用力』『問題解決力』です。
ただ、暗記が全て悪いわけではないです。
例えば…
・基礎のプログラミング文法
・ショートカットキー、コマンドキー
などは、応用力や効率を高めてくれるので暗記するのはいいと思います。しかし、細かい意味は後から徐々に理解していっても問題ないです。
ただの暗記から入ると、本来のプログラミングの楽しさを感じる前に挫折してしまいます。
プログラミングの楽しさとは一体何なんだろうかって考えてみると、実際にコードを打ちこんで、『自分の思った通りの見た目が出来た! 上手く動いた!』などの小さな成功体験があると思います。
仕組みを覚えるのは、後回しでいいのです。成功体験を積み重ねていきましょう!
そうすれば、寝る間も惜しんでデスクに向かいたくなります。
2. プログラミングスクールに行っても、プログラミングできるようにはならない
現在、プログラミングスクールが多く開校されています。 そして、2020年にプログラミング教育が小学校で必修化されています。
小学校でプログラミングを教えたからって、もちろんすぐに出来るわけではなく、『思考能力』『順序立てて考える力がつく』『ITリテラシーを身につける』というのが目的かと思います。英語が必須化されたからといって、英語がペラペラな人ってそうそういないですしね…。
社会人向けのプログラミングスクールでは、『転職サポート』『すぐに稼げる』など良い面しか見せてくれませんが、
安易な考えで通ってみるより、一度独学で学習していきましょう。
独学で学んでいく場合、目標設定が重要になります。
『Webサイトを作ってみたい』
『アプリを作ってみたい』
『実際に動かしてみたい』
など最初は、ざっくりとした自分の好奇心を刺激するような目標が、個人的には良いと思います。徐々に、段階を踏んで具体的な目標にしていきましょう。
今の時代プログラミングに関するYoutubeなどで動画教材を無料で見れたり、数千円の書籍を使い学習できます。では、プログラミングスクールに通うことのメリットって、いったいなんでしょう?
それは、プログラミングスクールで学習することで仲間内で情報共有出来る。理解できるまで講師に直接質問できるのは魅力的だと思います。
そして、『お金を無駄にできないから勉強する』という強制力になるというのが良い点かもしれません。
プログラミング言語を業務レベルで使えるようになるには、日々の学習が必須になりますので、安易に『プログラミングスクールで教えてもらえれば、覚えられる!』
とは思わないほうが、挫折せずに学習を続けられるかもしれませんよ。
3. 『Webデザイナー』=『アーティスト』ではない
プログラミングに興味を持ち始める人は、Webデザインをしてみたいから、プログラミングも一緒に覚えたい人って結構いると思います。そして、漠然とした『オシャレな職業』というのは、誰しも最初は感じるものです。
自己表現はアーティスト、課題解決のためのデザイナーというバランスが崩れてはいけません。アーティストなら『自分の思い、個性をアピール』してもいいですが、デザイナーは『ユーザーにとって、見やすい・分かりやすい』という観点が必要です。
初心者の人は、「かっこいい、可愛いWebサイトを作りたい!」「オリジナリティがあるWebサイトを作りたい!」という思いが強い傾向があります。もちろん、かっこよくて、可愛いサイト、画期的なWebサイトを作れる技術は必要ですが、自分目線だけではなく、客観的な視点が必要です。
「自分の趣味のサイトを作ろう!」であれば、独学のモチベーションが保たれて学習する意欲は湧きますが、企業に提出するポートフォリオとしては、不十分な物になってしまう場合があります。簡単に言うと『自分本位の物』になってしまうということです。
その状態で、制作会社に入社した時に、『もっとオシャレなサイトが作りたかったのに…』と理想と現実のギャップに耐えられなくなるパターンもあったりするので、デザイナー=アーティストのような感覚は、この際捨てましょう。
4. 『クリエーター』=『自由』ではない
クリエーターのイメージとして、ついているのが…
「好きなことを職に!・自由そう!・オシャレでかっこいい!」というイメージのが多くなってきました。
確かに、前向きに新しいことを学ぼうとしているとポジティブな内容しか、頭に入ってこなくなります。
創造的で自由な発想力は大事ですが、お金が発生しています。相手あってのクリエーターです。
知人に自分の職業を言うと、「クリエーターって自由そうで、手に職あって、好きなことで生きているって感じがいいよねー」
というように、世間と実際の現場でのギャップは広がっていると体感できます。
日本はまだまだIT後進国だと言われています。フリーランスのクリエーターの制度もまだ整っていない状況なので、そんな状態でもIT業界・クリエイティブ業界を開拓していく人達が目立って、そのようなギャップが生まれていくのかなと…
5. 就職・転職がゴールではない
「憧れのデザイナーになれた!」と安堵する気持ちはよくわかります。
新しい技術を覚えて、ポートフォリオ作って、働きたい企業を探して、面接など…長い道のりを経てきたんですからね。
でも、実際はスタートラインに立てたばかりです。
新しい技術が出てきたり、キャリアアップのためには学習が不可欠です。
一度つけた知識は無駄になるわけではないですが、常に新しいことにアンテナ張っておかないと取り残されてしまうことも…。
そして、どんなに技術が優れていても業務の流れを覚えたり、会社内での社員とのコミュニケーションを取ったり、フリーランスの人なら経営・営業に関しての知識も必要になります。
失敗も成功も楽しめれば、結果がついてくる
『苦行を積めば技術がつく』わけでもないと思います。
努力を努力だと思わない人が、面白がってプログラミングやデザインをしてみたら結果に繋がっていたなんてこともありますしね。
まずは、失敗も成功も楽しむことで、おのずと力がついていくと思います!